iPhoneを水から守りたいけれど、修理店に頼むのはちょっと面倒…そんな時、自分で防水加工ができたら便利ですよね。
実は市販のスプレーやコーティング剤を使えば、自宅でも簡単にiPhoneの防水強化が試せるんです。
この記事では、自分でできる防水加工の方法や必要な道具、注意点まで詳しく紹介します。
日常の水しぶきや雨への対策を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
iPhoneに防水加工を自分ですることはできる？
iPhoneにはもともと一定の防水性能が備わっていますが、日常的な使用で不安に感じる場面も多いものです。
そんな時に「自分で防水加工できたら便利なのでは？」と考える方も増えています。
DIYによる防水加工は可能ですが、注意すべき点もあります。
iPhoneに元から備わっている防水性能とは
最近のiPhoneにはIP67やIP68といった防水等級が備わっており、水没やホコリに対する耐性があります。
ただしこの性能は新品かつ正常な状態でのもので、経年や落下などによって劣化する可能性があります。
また、Appleは水没による故障を保証対象外としているため、自己防衛が求められる場面もあります。
自分で防水性能を強化する目的
DIYによる防水加工は、あくまで「簡易的な強化」を目的とするものです。
お風呂場やキッチンなど、日常生活で水濡れのリスクが高いシーンでの対策として活用されます。
防水ケースを使わずにすっきりとした状態を保ちたい方にも人気です。
DIY防水加工の限界
防水加工を自分で施す場合、スマホの構造や開口部への対応に限界があります。
内部まで完全に密閉することは難しく、完全防水は期待できません。
したがって「完全に濡れても安心」というレベルではなく、あくまで「水しぶき程度を防ぐ」程度の効果と考えましょう。
自分でできるiPhone防水加工の方法と道具
iPhoneの防水を自分で強化するには、市販のアイテムを使った簡単な加工が主流です。
ここでは、代表的な方法とそれに使える道具を紹介します。
市販の防水スプレーの特徴と種類
最も手軽に使えるのが、防水スプレーです。
ナノ粒子を含むタイプやシリコンコートタイプなどがあり、スマホの表面に撥水性を持たせることができます。
使い方も簡単で、乾燥させるだけで効果が得られるものがほとんどです。
ナノコーティング液剤の使い方
もう少し本格的に防水性能を高めたい場合は、ナノコーティング剤がおすすめです。
液体を塗布して乾燥させることで、表面に撥水層を形成します。
内部に侵入しにくい設計のため、画面や背面パネルに使用することで水滴の付着を軽減できます。
防水ケースやシールとの併用方法
完全な密閉を求めるなら、防水ケースとの併用が効果的です。
また、SIMスロットや充電口に貼る防水シールも販売されており、併用することでより高い防水性を実現できます。
手軽さと実用性のバランスを考えて、用途に合ったアイテムを選びましょう。
防水スプレー・ナノコートなどの使用手順
市販の防水アイテムは手軽に使える反面、正しい手順を守らないと効果が発揮されないこともあります。
ここでは基本的な使い方をステップごとに解説します。
使用前にやるべき準備
まず、iPhoneの表面をしっかり清掃しましょう。
ホコリや油分が残っていると、防水コートが均一に塗布されず、効果が落ちる原因になります。
柔らかいクロスとアルコールシートなどで画面や背面を拭き取るのがおすすめです。
スプレータイプの施工手順
防水スプレーを使う場合は、スマホ全体に均一に吹きかけます。
噴霧後は20〜30分程度、しっかりと乾燥させることが大切です。
できれば1日以上放置して、完全に乾燥させてから使用しましょう。
重ね塗りすることで、撥水性が長持ちする場合もあります。
ナノ液体の塗布と乾燥方法
ナノコーティング液剤を使用する場合は、付属の綿棒やクロスで薄く延ばしながら塗布します。
塗布後は自然乾燥、またはドライヤーの冷風モードで軽く乾かすのもOKです。
液体が多すぎるとムラになりやすいため、薄く均一に塗るのがポイントです。
自作防水加工を行う際の注意点とリスク
iPhoneに自分で防水加工を施す際には、知っておきたい注意点やリスクもあります。
正しく扱わなければ、かえって故障の原因になりかねません。
通気口やスピーカー部の施工リスク
スピーカーやマイク、通気口などの開口部には、防水剤が入らないよう注意が必要です。
これらの部分にスプレーや液体が侵入すると、音質劣化や誤作動の原因となることがあります。
施工時は端末を横に寝かせ、開口部を避けて塗布するのが基本です。
保証対象外になる可能性
Apple製品は、外部からの加工や塗布によって保証対象外になることがあります。
AppleCare+加入中の方は特に注意が必要です。
加工を施したことによる不具合が発生しても、メーカーは対応してくれない場合があります。
過信による水没事故の危険性
DIYによる防水加工はあくまで補助的なものです。
「自分で防水したから安心」と思って水中で使用したりすると、予期せぬトラブルが発生することもあります。
完全防水を期待せず、「水しぶき程度の対策」と考えることが重要です。
自分でできるiPhone防水加工まとめ
iPhoneの防水加工は、市販グッズを使えば自宅でも簡単に強化することが可能です。
スプレーやナノコート、シールなどを活用すれば、日常の水しぶき程度の対策には十分対応できます。
ただし、DIYでの防水加工はあくまで応急処置であり、完全な防水性能を得られるものではありません。
施工時のリスクや注意点を理解し、過信せず慎重に扱うことが大切です。
不安な方は、専門店での防水処理やケースの利用も検討してみましょう。
